ウィルスミスがアカデミー賞でビンタ騒動!原因はオスカー主催者か?
ウィルスミスがアカデミー賞の授賞式で司会を務めるロックをビンタする騒動がありました。
事の発端はロック(司会)が、ウィルスミスの妻に向けて「GIジェーン(映画)に登場するの楽しみだ。」とジョークを言ったことから。
このGIジェーンとは、兵役中に髪の毛を刈って丸刈りにした女性が主人公の映画。
そして、ジョークを言われたウィルスミスの妻はヘアロス(脱毛症)を患っており、髪の長さが1ミリあるか無いかくらいの丸刈り(脱毛症を目立たなくさせる為)でした。
ウィルスミスがロック(司会)をビンタした理由は、
・大勢が集まる会場。
・TV中継もされてる。
そのような場所で病気で苦しむ妻に向けて放った言葉が、ジョークに感じられず屈辱に感じたからでしょう。
この騒動に関しては、どちらが悪いのかについては意見が別れてますが、そもそもロックを司会に選んだオスカー主催者に原因は無いのでしょうか?
なぜならロックは、2016年にアカデミー賞の司会を務めた時にも今回と同じようにジョークで放った言葉が、「差別的な発言をした!」として問題になりました。
その問題を起こしたロックを経済評論家の上念司(じょうねん つかさ)さんは、自身のYouTubeチャンネルで2016年の騒動と今回の騒動を交えながら言及してます。
アカデミー賞は「アメリカ映画の健全な発展」を目的としてますが、オスカー主催者が再びロックを司会として選んだのは健全な判断だったとは思えず疑問にしか感じません。
さて、この記事ではロックは何者かを答えてから解説し、過去にアカデミー賞で起きた騒動を振り返って、オスカー主催者に原因は無かったのかを改めて答えを導き出します。
余すことなく記載してますので、最後までご覧くださいませ。
【 目 次 】
アカデミー賞でウィルスミスがビンタしたロックは何者かを答えてから解説します。
クリス・ロック
1965年2月7日
アメリカ合衆国サウスカロライナ
スタンダップ・コメディアン
問題.ロックは何者か?
答え.スタンダップ・コメディアン!
1984年〜 |
ニューヨークのコメディクラブでスタンドアップ・コメディを始める。
スタンドアップ・コメディの合間に俳優活動もする。
俳優活動は、1984〜1989年にアメリカで大ヒットした「特捜刑事マイアミ・バイス」などのドラマに出演。
ヒバリーコップ2で映画デビュー。
デビューしたキッカケは、とあるナイトクラブでエディ・マーフィがロックの演技を見たから。 |
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1990年〜 | コメディ番組「サタデーナイトライブ」で主要キャストになる。 |
1993年〜 |
コメディ番組「サタデーナイトライブ」を辞める。
FOX放送バラエティ番組「イン・リビング・カラー」など他TV番組に出演。
その後、映画の仕事に集中する。
ロックが脚本・制作した映画「CB4」を発表するも、ヒットならず。
映画の仕事は諦めて、再びスタンダップ・コメディを始める。 |
1994年〜 |
1994年コメデイ特番「Big Ass Jokes」や、1996年「ニガズ対ブラックピープル」などのTV番組で高い評価を得て、それぞれエミー賞を受賞する。
コメンテータを務めていた政治番組「Politically Incorrect」で再びエミー賞にノミネートされるも受賞ならず。 |
1997年〜 |
HBO放送でロックによって作成された冠番組「The Chris Rock Show」がスタート。
アメリカのMTVが主催する世界最大の音楽イベント「MTV Video Music Awards」の司会を務める。 |
1999年〜 | 1999年HBO放送の特番「Bigger & Blancker」や、2003年「Never Scared」を収録したコメディアルバムは2006年グラミー賞で、最優秀コメディ・アルバム賞を受賞。 |
2005年〜 |
第77回アカデミー賞で司会を務めるが、発言内容に論争が繰り広げられました。
(この当時、過激な発言で知られていたロックがアカデミー賞の司会に選ばれたのは、年々視聴率が落ちてるオスカー主催者が考えた視聴率UPの為の苦肉の策。)
「タイム」誌や「タイムウィークリー」でアメリカで最も面白い男と評価される。 |
2016年 | 第88回アカデミー賞で司会を務めるものの、ジョークで放った言葉が「差別的な発言をした!」として問題となる。 |
2022年 | 第94回アカデミー賞で司会を務めるが、ウィルスミスの奥さんにジョークを放った直後に夫であるウィルスミスにビンタされる。 |
過去の経歴を見てお気づきだと思いますが、アカデミー賞の司会を務めるのは今回のビンタ騒動を合わせて3回目です。
アカデミー賞に選ばれた最初の第77回以前からアカデミー賞授賞式の放送は、視聴率が低迷してました。
なのでオスカー主催者はこの当時、話題性のあるロックを第77回の司会に選んだとのことです。
しかし、周りからはロックを選んだことを危惧する声もありました。
その理由は、ロックは第77回授賞式以前からアカデミー賞を批判するような発言をしていたからです。
さて第77回のアカデミー賞ですが、ロックは危惧した声の通りに発言内容に論争が繰り広げられることになります。
第88回の「差別的な発言」と、第94回の「ビンタ騒動」と比べたら、第77回は論争が繰り広げられただけで大きな問題として取り上げられることはありませんでした。
ロックの職業「スタンダップコメディアン」とは?
スタンダップコメディアンとは、漫談(まんだん)のことです。
アメリカのお笑いは、スタンダップコメディアンが主流。
日本のスタンダップコメディアンと言えば、
- 中高年のアイドルを貫いてきた毒舌漫談の綾小路きみまろさん。
- 「な〜んでか?」のフレーズでお馴染みのギター漫談の堺すすむさん。
でしょうか?
他にも有名な方はいますが、誰もが知ってるであろう2人を代表としてあげました。
ビンタ騒動はオスカー主催者が原因かをウィルスミスがビンタ騒動した以前のアカデミー賞で起きた騒動を振り返って答えを考えました。
ビンタ騒動はオスカー主催者が原因かと言えばNOでしょう。
なぜなら、視聴率が低迷してるオスカー授賞式を何とかしたいという思いで、話題性のあるロックを選んだということ。
日本でも視聴率を上げようとするなら話題性のある有名人や芸能人をチョイスするのは珍しい光景では無いので、ビンタ騒動は生放送によるハプニングと言えます。
それでは古いもの順で、アカデミー賞で起きた騒動を振り返っていきますね。
第10回 |
式典が1週間延期になる。
理由は、式典が行われるロサンゼルスが大雨により洪水となった為。 |
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第40回 |
式典が2日延期された。
理由は、式典に出席する予定だったルイ・アームストロングやシドニー・ポワチエらが、暗殺されたキング牧師の葬儀に参加する為。 |
第46回 |
授賞式の最中に、全裸の男が壇上に乱入するハプニングが発生。
当然、生放送は一時中断した。 |
第53回 |
式典が1日延期された。
理由は、大統領のメッセージを式典で流す予定だったが、大統領の狙撃事件が発生したので1日延期となった。 |
第74回 | エイドリアン・ブロディとハル・ベリーと熱烈なキスをする場面が放送された。 |
第75回 | マイケル・ムーア監督が壇上で「ブッシュ大統領よ、恥を知れ!」と叫び、会場から大ブーイングを受ける。 |
第88回 |
司会はクリス・ロック。
ジョークで放った言葉が「差別的な発言をした!」として問題となる。 |
第89回 |
作品賞発表の時に、プレゼンターが受賞作ではない作品名を発表した。
間違えて発表された作品のプロヂューサーがスピーチを始めかけたタイミングで、オスカーのスタッフが駆け寄りスピーチを止めて直ちに訂正をした。 |
第94回 |
司会はクリス・ロック。
ウィルスミスの奥さんにジョークを放った直後に、夫であるウィルスミスにビンタされる。 |
アカデミー賞の熱烈なファンは、生放送で見ることが最高の醍醐味。
それは、ほとんどの映画は計算し尽くされて完成されてるのに対し、生放送のアカデミー賞はハプニングなどを含む計算外の面白さを楽しめるからとのことです。
「ウィルスミスがアカデミー賞でビンタ騒動!原因はオスカー主催者か?」の記事まとめ
さて、ここまで記載したことをまとめますね。
・ビンタされた司会者「ロック」の職業は、スタンダップ・コメディアン。
・スタンダップ・コメディアンは、漫談(まんだん)のこと。
・視聴率が低迷してるオスカー授賞式を何とかしたいという思いからロックを司会に選ぶ。
・ロックは、話題性のあるコメディアン。
・ビンタ騒動の原因はオスカー主催者では無い。
・その理由は、生放送によるハプニングだから。
今回のウィルスミスがアカデミー賞で起こしたビンタ騒動に関して、映画芸術アカデミーは「スミスの行動を非難する」と声明を発表し、調査を開始することを明らかにしてます。
もしかしたら、ウィルスミスのオスカー受賞が剥奪になってしまう可能性は捨てきれません。
今後の映画芸術アカデミーの発言には要注目です。